「公道マリオカート」訴訟の判決が確定!任天堂が公式コメント

マリカー 訴訟

 

任天堂の人気ゲーム『マリオカート』を連想させるネーミングの使用や衣装の貸し出し行為について任天堂が不正競争行為等の差止および損害の賠償を求めていた裁判、通称「マリカー訴訟」において、
最高裁判所がMARIモビリティ開発(当時の社名「マリカー」)の上告を退ける決定をし、任天堂側の勝訴が確定したと各メディア及び、任天堂のプレスリリースで発表されました。

経緯:

2017年2月
不正競争行為および著作権侵害行為などのため、任天堂がMARIモビリティ開発に対して訴訟提起。

2020年1月
MARIモビリティ開発の「マリカー」「maricar」といった表示やコスチュームを貸与する行為などが不正競争行為に該当するとの判決が下る。
2審の知的財産高等裁判所(控訴審)は判決にてMARIモビリティ開発側に、
5,000万円の損害賠償金(当該不正競争行為により被った損害の一部として、任天堂が本件訴訟で請求していた全額の支払いが命じられるとともに、
これらの不正競争行為の差止等が命じられる。

2020年12月
2審に対するMARIモビリティ開発側の上告を12月25日までに退ける決定を
最高裁判所第1小法廷の木澤克之裁判長が通知し、任天堂側の勝訴が確定。

 

任天堂コメント(公式プレスリリースより):

 公道カートビジネスに関しては、その危険性や事故の多さから社会的にも問題視されているといった報道もなされていたところ、被告会社の行為は、当社の「マリオ」等のキャラクターや「マリオカート」等の著名な商品等表示の持つ高い顧客吸引力を不当に利用する意図をもって行われたものであると認め、被告会社の行為が不正競争行為に該当すること及び被告らが当社に対して損害賠償責任を負うことを認めた控訴審判決に対する被告らの上告受理申立を最高裁判所が退け、上記控訴審判決の内容が確定したことは、コンテンツ産業の保護と発展のために極めて重要な意義があると認識しております。

 なお、当社は、被告会社が保有していた商標登録「マリカー」(登録第5860284号の1の1及び登録第5860284号の2)について、その登録を無効にすることを求めて特許庁に無効審判を請求していました(無効2017-890047及び無効2018-890011)。
これらの無効審判においては、「マリオカート」は当社の商品を表すものとして、また、「マリカー」の文字も「マリオカート」の略称として、ゲームソフト分野のみならず、広く一般消費者においても認識されていたとして、2020年10月19日、被告会社が保有していた上記商標登録をいずれも無効にするとの審決が下され、確定しています。

 当社は、長年の努力により築き上げてきた当社の大切な知的財産を保護するために、当社のブランドを含む知的財産の侵害行為に対しては今後も継続して必要な措置を講じていく所存です。

 

3年弱もの期間にわたって争ってきた「マリカー訴訟」もようやく幕引きとなりました。
被告会社は、「マリカー」という商標登録も取得していましたが、こちらも無効となる審決が下されています。

「連想させる」「略称である」など、著作権法が網羅できる範囲も完全ではありませんが、
こういった判決をもとに、著作権トラブルが減り、解決までの道のりがゆるやかになることが望まれますね。

 

キャラクターと著作権については、塩島先生書き下ろし!著作権コラムでも
紹介していますので、合わせてご覧ください。

キャラクターと著作権

 

◆参考サイト

公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に関する
最高裁決定(勝訴確定)について
https://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2020/201228.html(参照 2021-2-4)

 

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