【2020年の受賞者発表】第7回JASRAC音楽文化賞の受賞者は…??

みん著 著作音楽賞

 

JASRAC音楽文化賞の2020年の受賞者が2020年11月18日に発表されました。

音楽学者、音楽プロデューサーの瀧井 敬子 (たきい けいこ) さん、
音楽プロデューサー、指揮者の西脇 義訓 (にしわき よしのり) さん、
ピアノ修復家の山本 宣夫 (やまもと のぶお) さんの3名です。

「JASRAC音楽文化賞」は、売上や利用実績などの数字には表れない地道な活動を行っている個人・団体・作品等に光をあて、
音楽文化の発展に寄与した功績を称え顕彰することにより、今後の活動への励みとしていただくことを願い、2014年11月に創設されました。

受賞者には表彰盾と副賞(30万円)が贈られます。

受賞者それぞれの略歴・実績と、顕彰理由、受賞コメントをプレスリリースよりご紹介いたします。

画像:プレスリリースより引用

 

瀧井 敬子さん:音楽学者、音楽プロデューサー

瀧井 敬子様 JASRAC音楽文化賞

◆略歴・実績

1946年、札幌市生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了。
専門分野は明治期の日本音楽史等。
森鷗外によるグルックの歌劇の訳詞について調査したことをきっかけに、日本の西洋音楽受容史を研究。
森鷗外により1914年に翻訳されて以降一度も上演されることのなかった「オルフエウス」などのオペラ作品を発掘し上演した。
主著に「夏目漱石とクラシック音楽」(毎日新聞出版)、共編著に「幸田延の滞欧日記」(東京藝術大学出版会)など。
東京藝術大学社会連携センター特任教授、くらしき作陽大学特任教授、国立西洋美術館客員研究員などを歴任したほか、
近年では芸術による福祉活動にも取り組んでいる。

◆顕彰理由

日本の近代化に重要な役割を担った西洋音楽を当時、人々がどのように受け入れていったかを
森鷗外や夏目漱石ら文豪の作品に探るという独自の研究で成果を上げるとともに、
日本の音楽史に埋もれていた日本人作家によるオペラの翻訳作品等を復刻し、数々の舞台上演を実現した。
また、音楽・美術・照明・映像を駆使したコンサートやイベントを、美術館やオフィス街で自らのレクチャーにより展開するなど、
芸術鑑賞に新たな方向性を見出すユニークな企画のプロデューサーとしても活躍している。

◆受賞者のコメント

私は日本近代洋楽史の原点を厳密に研究し、その結果を著作だけでなく舞台公演によっても発表するなど、特異な活動を粛々と行って参りました。
このような地味な仕事を評価していただき、望外の喜びです。

 

西脇 義訓さん:音楽プロデューサー、指揮者

西脇 義訓様 JASRAC音楽文化賞

◆略歴・実績

1948年、名古屋市生まれ。15歳でチェロを始め、大学で慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラに在籍。
1971年、日本フォノグラム(現ユニバーサルミュージック)に入社。
2001年、録音家の福井末憲氏と共に有限会社エヌ・アンド・エフを設立し、長岡京室内アンサンブル、サイトウ・キネン・オーケストラ、
水戸室内管弦楽団、ジョセフ・リン、青木十良、宮田大などの録音・CD制作を行う。
2001年、ミシェル・コルボ氏の講習会で、指揮と発声法の指導を受けた。
2013年、自ら「デア・リング東京オーケストラ」を創立し、プロデューサーと指揮者を務める。
録音中心の活動を経て、2018年に初のコンサートを開催した。

◆顕彰理由

デア・リング東京オーケストラを率いる指揮者の立場から、聴衆にオーケストラの最良の音が響くよう、
前例にとらわれない発想により自身の考える理想の響きを追求している。
録音プロデューサーとして活動した経験、欧州の音楽祭での体験、また数々の音楽家との交流などをもとに、
奏者同士のコミュニケーションをより濃密にする斬新かつ柔軟な配置に踏み切り、
オーケストラの新たな響きや可能性を示したほか、コロナ禍で奏者の編成・配置に苦慮する音楽界に新鮮なアイデアをもたらした。

◆受賞者のコメント

思いがけない受賞、うれしい限りです。
オーケストラの常識への幾多の疑問がオーケストラ創設の動機です。
アンサンブルの原点に帰り、演奏者と聴衆が共に幸せになる演奏を目指し、さらなる精進を重ねます。

 

山本 宣夫さん:ピアノ修復家

西脇 義訓様

◆略歴・実績

1948年、大阪府堺市生まれ。1974年、ピアノ調律・修復家として独立。
その後、ベーゼンドルファー社(オーストリア)での修行を経て、
1989年から2019年までオーストリア国立ウィーン芸術史博物館古楽器部門で日本人初の客員フォルテピアノ修復家となった。
1998年から、収集したフォルテピアノを「スペースクリストーフォリ堺」で公開するとともにコンサートやレクチャーに提供。
1999年には、1726年製フォルテピアノの忠実な復元に成功し、「ユーロピアノ・コングレス2000」(イタリア)、
国立ウィーン芸術史博物館等で展示およびコンサートが行われ、世界的な評価を受けた。
2013年から大阪芸術大学音楽学部非常勤講師。

◆顕彰理由

18世紀初頭から19世紀前半までの間、ピアノの原型として受注生産され、ベートーベン、ショパンらの名曲など、
誰もが耳にすることのできるクラシック作品を楽聖と生み出した古楽器「フォルテピアノ」を修復・復元できる、
世界でも類いまれな技術を習得し、音楽史に埋もれた音色を現代に蘇らせている。
フォルテピアノの収集家でもあり、往時の響きを再現する古楽器を用いた演奏会に多くのピアノを供給するほか、
レクチャーコンサートで講師も務めている。

◆受賞者のコメント

この様な賞を戴き光栄です。
ピアノは時代と共に変遷をしてきました。
今、ベートーベン達の時代のフォルテピアノの音が新鮮な感じを、また感激を与え現代に受け入れられています。
これからも多くの人々に感動を与えられるよう頑張りたく思います。

 

ミュージシャンやクリエイターなど、華やかなアーティストにスポットライトが当てられがちですが、
こうした影の創造者さんがいるからこそ、豊かな土壌ができ、文化が活性化していきます。

コロナ禍の2周目を走り抜けることになるであろう2021年。
来年の受賞者発表も楽しみですね!

 

 

◆参考サイト

第7回JASRAC音楽文化賞
https://www.jasrac.or.jp/profile/culture_award/07.html(参照 2020-12-22)

 

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