映像制作時の音楽利用

事件の概要

 2017年3月、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が、結婚披露宴の演出に使われる映像において無断で(著作権料を支払わず)楽曲を複製使用していた映像製作会社に対し、使用の差し止めと損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたとの新聞報道がありました。

音楽と複製権

 結婚披露宴で使用されるようなプロや製作会社の手による映像に限らず、最近は、誰でも手軽に長短様々な映像(動画)コンテンツを制作できるようになりましたが、そこで注意すべきは「音楽の使用」です。

 「映像のみでは寂しいから、BGM(バックグラウンド・ミュージック)を加えよう」、「冒頭にテーマ音楽を流そう」など、スクリーン映画と同様、映像に音楽は付きものです。

 しかし、安易に手持ちの音楽CDやネット配信されている音源を使用(録音)すると、その音楽(楽曲や歌詞)の著作権者が有する複製権その他の「著作権の侵害」や、歌手・演奏者やレコード(音源)製作者が有する「著作隣接権の侵害」となります。

 個人が制作した映像に使用する場合であっても、結婚式などで公に(10名以上の多数に見せる目的で)上映したりYouTubeなどでインターネット配信する場合には、「私的使用」には当たらず、無断で他人の音楽を複製することはできません。

 自身が制作した映像において他人の音楽を使用する場合には、JASRACに相談するか、又は利用条件を確認した上で音楽のフリー素材(著作権フリーとされている音源)を使用するようにしましょう。

 



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