問題5

ピアニストAは、来月の演奏会でクラシックの曲Xを演奏しようと毎日練習している。そして、ピアニストAはこの演奏会を録音しておき、後日知り合いの勤めるホテルのロビーで流してもらうことを考えている。また、ピアニストAは、曲Xをジャズ風にアレンジした曲Yも演奏しようと考えている。

この事例に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、曲Xは著作権の存続期間内のものとする。

 

ア ピアニストAが誰かに聞かせる目的ではなく曲Xを練習することは、曲Xの演奏権を侵害しない。

イ ピアニストAが曲Xを演奏することは、曲Xの口述権を侵害する。

ウ ピアニストAが演奏した曲Xを録音したものを、ホテルがロビーで流すことは、曲Xの演奏権を侵害しない。

エ ピアニストAが曲Xを曲Yにアレンジすることは、曲Xの編曲権を侵害しない。

答え :「  ア  」

「ア」の解説

正しい。「直接公衆に聞かせる目的」がなければ、その楽曲の演奏権の侵害とはなりません。

「イ」の解説

誤り。口述権は、本や講演など「言語の著作物」に発生する権利です。したがって、音楽の著作物に口述権は発生せず、「演奏権」が発生します。

「ウ」の解説

誤り。他人の楽曲を用いた演奏を録音し、後で無断で公に再生する行為も、その楽曲の演奏権の侵害となります。

「エ」の解説

誤り。他人の楽曲を無断でアレンジすることは、その楽曲の「編曲権」を侵害します。

問題へ戻る