問題3

A高校の1年B組では、文化祭の記念作品として、B組の生徒全員で1つの絵画Xを描くことを企画している。この絵画Xは、B組に所属する生徒全員が参加して制作されるものであり、完成後はA高校の体育館に飾られる予定である。

この事例に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

 

ア 制作された絵画Xは、共同著作物に該当しない。

イ 色彩についてアドバイスを与えただけのB組の担任教師も、絵画の著作者となる。

ウ B組に所属する生徒全員がこの絵画Xの著作者となるためには、文化庁に著作者の登録手続をすることが必要である。

エ 絵画XのキャンバスにB組の生徒全員の名前が記載されている場合、B組の生徒全員がその絵画の著作者と推定される。

 

答え :「  エ  」

「ア」の解説

不適切。2人以上の者が共同して創作した(1つの)著作物であって、その各人の寄与を分離して個別的に利用できないものは「共同著作物」であり、本問の絵画Xは、これに該当します。

「イ」の解説

不適切。単にアイデアを提供したにすぎない者は、著作者とはなりません。

「ウ」の解説

不適切。著作者となる上で、登録など特別な方式(手続)は一切必要ありません。

「エ」の解説

適切。著作物の原作品に、又は著作物の公衆への提供もしくは提示の際に、その氏名もしくは名称(実名)又はその雅号、筆名、略称その他実名に代えて用いられるものとして周知のもの(周知の変名)が著作者名として通常の方法により表示されている者は、その著作物の著作者と推定されます。したがって、本肢のように著作者全員の氏名(実名)が通常の方法により(キャンバス上)に表示されていれば、その絵画の著作者であるとの「推定」を受けます。

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