問題36

複製権・翻案権の侵害に関する次の記述のうち、誤っているものの組み合わせはどれか。

 

1 伝説の剣を偶然に手にしたことにより最終的に世界を救うことになるというゲームAの基本的なコンセプトが、先に販売され

  たゲームBと同じであれば、ゲームAは先に販売されたゲームBの複製権または翻案権を侵害する。

2 米国で配布された鮮やかな色彩のポスターCの特徴的な一部分を切り出し、色彩だけを変更して新たにイラストDを作り出

  すことは、ポスターCの複製権または翻案権を侵害する。

3 写真集が出版された後、その写真集に掲載された写真Eとほぼ同じ未公表の写真Fが10年以上も前に既に他人によって

  撮影されていたことが判明したときであっても、写真Eが掲載された写真集を増刷することは、写真Fの複製権または

  翻案権を侵害しない。

4 あるベストセラー小説Gに影響を受け、小説Gをもとにして書き始めたが、完成した際に小説Gの影響のかけらも認識でき

  ない小説Hを書き上げることは、小説Gの複製権または翻案権を侵害する。

 

ア 1と3

イ 2と4

ウ 1と4

エ 2と3

答え :「  ウ  」

「1」の解説

誤り。

「コンセプト」や「アイデア」は、著作権法による保護対象ではなく、それらを参考に新たな著作物を作成しても、複製権や翻案権の侵害とはなりません。

「2」の解説

正しい。

他の著作物の特徴的な一部分を利用して別個の著作物を作成する行為(パロディ等)は、当該他の著作物の翻案権の侵害となります。

「3」の解説

正しい。

他人の著作物と類似していても、他人の著作物に依拠したものでなく、偶然類似したものであれば、著作権の侵害とはならず、いずれも独自の著作物と認められます。

「4」の解説

誤り。

1肢解説の通り、アイデアは、著作物の表現部分ではないため著作権法による保護対象ではなく、完成した小説において参考とした原作品の内容が認識できない場合には、原作品の著作権の侵害とはなりません。

解説

以上により、誤っているものは1と4であり、ウが正解となります。

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