問題34

著作権の制限に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

 

1 歴代の総理大臣が行なった経済政策の評価が記載された新聞記事は、その著作権者の許諾なく、週刊誌に転載すること

  ができる。

2 県知事選挙中に知事候補(現知事)が行なった様々な演説は、現知事の許諾なく、その現知事のもののみを編集して演

  説集として出版することができる。

3 高校野球の開会式で演奏される曲を、開会式の中継で放送することは、著作物の時事の事件の報道のための利用には

  該当しない。

4 新薬に含まれる成分の副作用が記述された論文は、厚生労働省に提出するために、その著作権者の許諾なく、事業法

  に基づく新薬の審査に役立つ資料として複製することができる。

 

ア 1と3

イ 2と4

ウ 1と2

エ 3と4

答え :「  エ  」

「1」の解説

誤り。

新聞紙又は雑誌に掲載された政治上、経済上又は社会上の「時事問題に関する論説(新聞社による社説等。但し、学術的なものを除きます。)」は、転載禁止の表示等がない限り、他の新聞紙又は雑誌に自由に転載することができます。

しかし、「歴代総理大臣が行った経済政策の評価」はこれに該当せず、自由に転載することはできません。

「2」の解説

誤り。

公開して行われた政治家の演説は、広く公衆に伝達すべきものであり、自由に利用することができます。

しかし、特定の政治家の「演説集」を編集して出版する場合は、その政治家の許諾を得る必要があります。

「3」の解説

正しい。

時事の事件の報道(ニュース)の中で利用する場合には、報道の目的上正当な範囲内で著作物の自由利用が認められます。

しかし、スポーツの中継放送は、時事の事件の報道には該当しません。

「4」の解説

正しい。

行政庁が行う薬事に関する審査、調査もしくは行政庁に対する報告のため必要な場合には、その必要と認められる限度において、自由に他人の著作物を複製することができます。

解説

以上により、正しいものは3と4であり、エが正解となります。

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