問題31

公表権に関する次の記述のうち、誤っているものの組み合わせはどれか。

 

1 未公表の脚本をもとに制作された映画を公開するためには、その脚本家の許諾を得る必要がある。

2 雑誌に掲載して販売する前に、雑誌社が誤ってホームページ上で公開してしまったイラスト(当時未公表)を、改めて雑誌

  に掲載して販売するには、そのイラストを描いたイラストレーターの許諾を得る必要がある。

3 知人の画家からまだ公表されていない人物画をその著作権とともに譲り受けた場合であっても、その人物画をインターネッ

  ト上で公開し、ネットオークションに出品するには常にその画家の許諾を得なければならない。

4 出版に先立って宣伝のために小説のタイトル(題号)を公表している場合には、作家に許諾を得なくても、その小説を販売

  することができる。

 

ア 1と2

イ 3と4

ウ 1と4

エ 2と3

答え :「  イ  」

「1」の解説

正しい。

二次的著作物については、未公表の原著作物の著作者(原著作者)にも公表権が認められます。

したがって、未公表の脚本をもとに制作された映画を公開するためには、その脚本家の許諾も得る必要があります。

「2」の解説

正しい。

公表権は、その同意なく(第三者の過失により)著作物が公表された後であっても失われません。

したがって、雑誌社が誤って公開してしまった未公表のイラストを改めて公表するには、その著作者の許諾を得る必要があります。

「3」の解説

誤り。

未公表の著作物の「著作権」を他人に譲渡した場合には、著作者は、その譲受人による著作物の公表につき同意したものと推定されます。

したがって、著作権の譲受人は、その著作物の公表について改めて著作者の許諾を得る必要はありません。

「4」の解説

誤り。

「タイトル(題号)」は著作物ではないため、タイトルのみ公表されていたとしても、その内容たる小説を公表(発行)するには、その著作者の許諾を得る必要があります。

解説

以上により、誤っているものは3と4であり、イが正解となります。

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