問題8

複製権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

 

ア ミュージシャンが即興で作り上げた曲をその場で真似して弾いても、楽譜を作成しているわけではないので、その即興曲

   の複製権を侵害することにはならない。

イ 有名な大学教授の最後の講義の内容を原稿に起こしても、言葉を文字にしているだけなので、その講義の複製権を侵害

   することにはならない。

ウ 外交官が作成した暗号化された機密文書を解読して通常の文書にすることは、表現形式を変更するだけなので、その機

   密文書の複製には該当しない。

エ まだ建築されていないビルの設計図を見て、実際にそのビルを建築することは、今まで実際にそのビルが存在していなか

   ったので、複製権を侵害することにはならない。

答え :「  ア  」

「ア」の解説

正しい。

複製とは、印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により「有形的に再製」する行為を指します。

したがって、楽曲を暗譜・記憶して演奏しても、有形的な再製には当たらず、複製とはなりません。

「イ」の解説

誤り。

講義内容を原稿に書き起こす行為は、「有形的な再製」に当たり、無断で行えば複製権の侵害となります。

「ウ」の解説

誤り。

暗号化された機密文書を解読して通常の文書にする行為も、複製に該当します。

なお、表現形式を変えても、内容に変更を加えていなければ「複製」です。

「エ」の解説

誤り。

「建築の著作物」の「設計図」に基づき、他に(許可を得ず)同一の建築物を建築する行為は、その建築の先後にかかわらず「建築の著作物の複製」となります。

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