問題1

所有権と著作権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

 

ア 有名な画家から購入した絵画の作品を美術館に寄贈する場合には、その画家の許諾を得ないと著作権侵害になる可能

   性がある。

イ 友人が撮影した写真を捨てる場合には、その友人の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある。

ウ 人間国宝の陶芸家から譲ってもらった皿を借金の担保にする場合には、その陶芸家の許諾を得ないと著作権侵害になる

   可能性がある。

エ イラストをコピー機で複製する場合には、その著作権者の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある。

答え :「  エ  」

「ア」の解説

誤り。

著作物(映画を除きます。)の原作品又は複製物を販売する権利である「譲渡権」は、最初の譲渡(売買)によって消尽し、以後の譲渡(再販売や贈与)には権利が及びません。

したがって、絵画の現所有者は、自由に著作物を贈与・転売することができます。

「イ」の解説

誤り。

著作権は財産権であり、著作権者ではない者が著作物を利用する場合には、著作権者の許諾が必要です。

しかし、著作物を「廃棄」する行為は、著作権侵害の問題とはならず、自己の所有物でない場合には、器物損壊(刑法)や不法行為(民法)の問題となります。

「ウ」の解説

誤り。

著作物の譲受人(所有者)が、その「著作物(=動産)」自体に質権などの担保を設定することは、著作権の問題とはなりません(民法上の動産質)。

なお、「著作権」に質権(権利質)を設定できるのは、「著作権者」です。

「エ」の解説

正しい。

イラストのコピーは「複製」ですから、著作権者に無断でコピーした場合には、著作権(複製権)の侵害となります。

問題へ戻る