「フリー素材(著作権フリーの著作物)」利用上の注意点は?

ブログやホームページを作成する際、イラストや画像、BGMなど、著作権フリーの著作物、つまり無料で利用できる「フリー素材」を探す方も多いのではないでしょうか?
インターネットで検索すると、様々な著作物が「フリー素材」として紹介されており、特に個人でブログやホームページを制作する方にとっては、無料で素材が集まるため大変便利です。
しかし、「フリー素材だからといって、どのように使ってもいいわけではない」という点に注意してください。
例えば、フリー素材であっても、利用に際しては、その素材を作成した人の「著作者人格権」を尊重しなければなりません。

フリー素材を利用する際の注意点としては、以下の4点が挙げられます。

【1】「なぜ著作権フリーで利用できるのか?」を確認する!

ひとことで「著作権フリー」と言っても、その意味は

① 著作権を放棄する
② 著作権は放棄しないが、自由な利用を許諾する
③ 著作権の保護期間が終了した

など様々です。

「著作権者」でなければ、放棄や許諾はできませんから、

「そのフリー素材提供者(A)が、著作権者(A)であること」又は
「そのフリー素材提供者(A)が、著作権者(B)から第三者(利用者)に対し素材を提供することについて許諾を受けていること」等が明記されているサイト(つまり、なぜフリー素材を提供できるのかが説明され、又はその素材の出所が明示されているサイト)

が提供するフリー素材を使用することにしましょう。

一方、③については、著作権の保護期間は「著作者の死後50年」「公開から50年(映画は70年)」など様々であり、「クラシック音楽の演奏(実演)」を利用する場合など、楽曲(作曲家)の著作権の保護期間は終了していても、「演奏者(実演家)の著作隣接権(50年間)」は保護期間中である可能性があります。
したがって、「保護期間が終了しているはず」といった個人的な思い込みで「フリー素材である」と考えることは危険です。

【2】「利用条件」を確認する!

フリー素材であっても、「商業用利用の場合には有料」「著作者名を明示すること」など、通常、その利用条件が決められています。提供元サイトで利用条件を確認(証拠としてダウンロード等)した上で、その条件の範囲内で利用するようにしましょう。

【3】以上の点が不明確なフリー素材は利用しないようにする!

あなたが提供元を信用して「フリー素材」とされた著作物を利用した場合でも、万一、その素材が他人の著作権等を侵害していた場合、権利者からクレームを受けるのは「あなた」です。
前述した「なぜ著作権フリーなのか」や、「利用条件」が不明確な提供元のフリー素材は、利用しないようにしましょう。

【4】著作者人格権を尊重する!

著作権フリーとは、通常「著作権(財産権)を行使しないこと」のみを意味します。
また、著作者の一身専属権である「著作者人格権」は放棄する(させる)ことはできないと解されており、他人に著作物の利用を許諾し、又は著作権そのものを譲渡・放棄した後であっても、著作者人格権は「著作者」に残ります。
したがって、フリー素材を利用する場合でも、著作者人格権である「氏名表示権」「同一性保持権」を侵害しないよう、利用条件に従い、その著作者の氏名等を表示し、また、その素材は改変せずにそのまま利用するようにしましょう。