「音楽教室」と演奏権(続報)

 

第一審(東京地方裁判所)では音楽教室事業者が敗訴

 当サイトのコラムでも以前に取り上げた「音楽教室と著作権」の問題に関し、音楽教室事業者(ヤマハ音楽振興会など約250事業者)が一般社団法人・日本音楽著作権協会(以下、「JASRAC」とします。)を被告として提起した「音楽教室における著作物使用にかかわる請求権不存在確認訴訟」において、2020年2月、「東京地裁は、JASRACの主張を全面的に支持し、音楽教室においてJASRACの管理著作物を演奏利用する場合には、演奏利用の態様(教師が演奏するか、生徒が演奏するか、録音物を再生するか)にかかわらず、その演奏利用全般に対して著作権が及ぶ(=音楽使用料を徴収できる)と判断。音楽教室事業者の申し立てた請求権不存在確認の請求をいずれも棄却する旨の判決を言い渡した」旨の新聞報道がありました(つまり、音楽教室事業者側の敗訴)。

事件は第二審(知的財産高等裁判所)へ

 この判決はまだ確定しておらず、この判決を不服とし、2020年3月4日に音楽教室事業者側が東京高等裁判所(東京地裁が第一審となった著作権事件であるため、「知的財産高等裁判所」管轄となります。)に控訴したことにより、今度は知財高裁による判決を待つことになります。
 著作権問題に限らず、裁判事件(判例)を知る上では、勝ち・負けという「結果=判決」だけでなく、できる限り「当事者双方の主張」や「裁判所の考え(判決理由)」を知ることが大切です。
 皆さんも、ぜひ、私のコラムや当事者双方の主張を下に、この問題に対する「自分なりの判決」を考えてみて下さい。(塩島)

★本件裁判の「きっかけ」となった事件に関する私のコラムはこちら。→「音楽教室と演奏権

<JASRAC側参考資料・プレスリリース>
 https://www.jasrac.or.jp/release/20/200228.html
<音楽教室事業者側の主張と第一審判決文>
 https://music-growth.org/

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ビジネス著作権検定公開試験初級 2020年6月7日

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