【3分で読める!】<無料講座>YouTuberのための著作権(第1講)

YouTuberに発生する権利とは?」

 

★はじめに

 パソコンやスマホの普及により、プロや企業に限らず、誰でもコンテンツの制作・発信が可能となり新たなビジネスチャンスが拡がった一方で、キュレーションサイト(インターネット上の特定の情報を収集して掲載する「まとめサイト」)における著作権侵害(記事や写真の無断複製等)の問題など、新たな社会問題も発生しています。

 これを受け、当「みんなの著検」では、『緊急企画』として、最近、小学生の子供にとっても「将来の人気職業」となっている「YouTuber(ユーチューバー)を目指す方」のための「著作権講座」を開始します。

 講義は、当サイト主宰者である塩島先生が、当サイト上で1回3分程度で読める「解説記事」として行います(回数未定)。

 会員登録など手続は不要です。当サイトにアクセスするだけで受講できますから、「法律の勉強かあ・・・」と固く考えずに、ぜひ、お気軽にご覧ください。

 

<第1講>「YouTuberに発生する権利とは?」

1.法律の役割と法律を学ぶ意味

 法律は、多数者が社会生活を円滑に営めるよう、私たち市民や企業に様々な権利を与える一方で、一定の義務も課しています。

 つまり「権利は義務の裏返し」という意味であり、法律を学ぶことは、「自らの権利を知ることで、義務を果たすこと(相手の権利を尊重すること)」にもつながります。

 そこで、初回である今回は、まず、著作権法に基づく「皆さん(YouTuber)に発生する権利」について解説します。

 

2.YouTuberに発生する権利の種類

 皆さんが制作した映像作品は、ビデオカメラやスマホなど機材を問わず、動画として収録した時点で著作権法上の「映画の著作物」となるほか、その中で皆さん自身が実演・パフォーマンス(例:演奏、歌唱やダンス)を行えば、みなさんは著作権法上の「実演家」となります。

 そして皆さんには、「著作者(著作権者)」及び「実演家」として、次の権利が「自動的」に発生します。

 なお、「人格権」とは、「他人に勝手に改変されない」など、著作者の(著作物に対する)精神的・人格的利益が保護されるという権利あり、「財産権」とは、「他人に利用を許諾し、対価を得ることができる」という、経済的利益が保護されるという権利です。

著作者(著作権者)としての権利

●著作者人格権(ちょさくしゃじんかくけん=人格権)

●著作権(=財産権)

実演家としての権利

著作隣接権(ちょさくりんせつけん=財産権)

 ここで重要なのは「著作物(動画)を制作し、実演を行った時点で、上記の権利が自動的に発生する」という点であり、発明に対する「特許」等とは異なり、登録その他の手続は一切不要で、さらに皆さんがプロかアマチュアかや年齢も問いません。

 したがって、例えば、「Aさんが自宅で歌をうたう場面を自撮りした」という場合、Aさんは「著作者かつ実演家」となり、直ちに、上記の権利を取得することになります。

 詳しい権利内容は、次回以降に説明します。今回の講義では、特に「著作者人格権」と「著作隣接権」という用語を覚えておいてください。(塩島)

 

※次回は、「YouTuberに関係する著作物」について講義します。